Reo Mikage

御影 玲王|TVアニメ『ブルーロック』

トップノートは、キラキラとしたベルガモットの中に、硬質なハーバルが重なるところから始まります。
御曹司である彼が見せる立ち居振る舞いを感じさせるような、高級感のある香り立ちです。
この中に、ペパーミントの研ぎ澄まされた香りが合わさることにより、冴えた頭脳を駆使してゲームメイクをする彼の、参謀としての姿も感じられます。

ミドルノートになると、重厚感を持つレザーがみ出します。
先程の端正な香りから一気に深みが出てくるような、ダークな雰囲気の香り立ちです。
自身を選ばずに潔 世一を選んだ凪 誠士郎を叩き潰すと口にする彼の、執着心や復讐心を思わせます。

ラストノートにかけて、トンカビーンズの甘さがゆるやかに漂います。
奥深い印象はそのままに甘さが広がってゆくため、ダークさが少しずつ薄れてゆくような変化です。
欲しいものは必ず手に入れると誓い、自分なりの武器を見つけて戦う姿が目に浮かびます。

最初は、華やかさと硬さが混じる、整った香りとなっています。
かに仄暗い気配が顔を覗かせますが、次第に広がる奥深い甘さが、悔しさをバネに進化を続けてゆく彼の姿を感じさせるフレグランスです。