Nagito Komaeda

狛枝凪斗|スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園

狛枝凪斗の香りは、ふわりと揺蕩う雲を思わせるような、ミステリアスな香りです。

トップノートは、捉えどころの無いラブダナムの甘い香りが、どこか掴みどころのない空気を醸し出しながらふわふわっと香ります。
超高校級の才能という「希望」を持つ彼らの為になら、自身はどうなってもいい、そう語っている彼が目に浮かぶようです。

ミドルノートになると、この掴みどころのない香りの中に、ハーブの香りが溶け込むように重なります。
どこかしっとりとした、淡々とした雰囲気なので、先に体験した不幸が大きければ大きいほど、その後でやってくる幸運は大きなものになると語る、彼の希望を愛するがあまりどこか大切な何かが欠落した姿が感じられるようです。

ですが、ラストノートにかけて、ムスクの香りで人肌のようなほのかな温もりが、奥からじんわりと広がるように変化します。
ふわふわとしていて捉えどころのないところはそのままなのですが、少しだけ温かみが出てくることで、彼が内側に持っている想いがほんの少し垣間見えてくるかのようです。

狂おしいほど希望を切望する彼の、狂気的な瞳の奥に潜ませた、ある意味で純粋すぎる心が伝わる香りです。