Lavi

ラビ|D.Gray-man

トップノートは、軽やかなオレンジの香りから始まります。
誰に対しても気さくに接し、人懐っこい表情を浮かべる彼の、親しみやすい空気感を感じさせる香りです。
神田のことをファーストネームで呼んだり、エリアーデを見て「ストライク!」と思っているような、お調子者な一面も感じさせます。

ラビはミドルノートになると、奥から苦みが広がり始めるので、香りの印象がガラリと変化します。
ブックマンの後継者となった日からどこにも心を映さずに生きてきた彼の、胸にある使命と共に、仲間を大切にしたいという思いが複雑に絡み合い葛藤が生まれている姿を思わせる香り立ちです。
教団で過ごす時間が増えるたび、自分の笑い顔が嘘か本当か分からなくなってきたり、どうして人の世界から戦争は消えないのか憂う彼の思いも伝わってきます。

ラストノートにかけて、深みのあるホワイトシダーの香りが漂います。
様々な思いを抱えながらも仲間と共に笑い合う彼の微笑みや、彼がいてくれることによって場の雰囲気が明るくなってゆく光景がイメージできます。

全体を通して、軽やかな印象の親しみやすい香り立ちです。
苦みが重なることによって、少し彼の中にある葛藤する思いが透けて見え出しますが、その後は最後まであたたかな印象がずっと続くフレグランスとなっています。