Howard Link

ハワード・リンク|D.Gray-man

トップノートは、硬さを覚えるユーカリの中に、清潔感のあるシャボンの香りが重なります。
ルベリエ長官より命じられアレンの監視任務に就いたり、孤児院を襲ってきたレベル4から子供たちを逃がすために方舟を使用しようとするアレンを「バカらしかろうが規則は規則です!」と引き止める彼の、職務に忠実な一面を感じられます。

ミドルノートになると、ゼラニウムの香りで少しずつ渋みが広がり始めます。
家族のように育ってきた第三エクソシストのみんなを救いたいという気持ちと、アレンを疑う気持ちで板挟みになる彼の葛藤を思わせる香り立ちです。
アレンが14番目の宿主としての運命に打ち勝つことを願いながら、ルベリエ長官の命令通り14番目の協力者としてネアを助けようと動いているような、自分の中の矛盾した思いに苦悩する姿もイメージできます。

ラストノートにかけて、真っすぐな印象を持つシダーウッドが重なります。
アポクリフォスの襲撃の際、重傷を負いながらもアレンを逃がすために命がけでティム・キャンピーの拘束を解く彼の、自分の見たアレンを信じようと行動を起こす姿を感じさせます。

全体を通して、真面目な彼の姿を感じさせる、かっちりとした清潔感のある香りとなっています。
彼の真っ直ぐな姿や思いに惹きつけられるようなフレグランスです。