Arystar Krory
The Third

アレイスター・クロウリー三世|D.Gray-man

トップノートは、シトラスハーバルの繊細な印象から始まります。少し軽いイメージの香りで、気弱なアレイスター・クロウリー三世という雰囲気です。
自分がエクソシストである自覚がなく、吸血鬼になってしまったと涙していたり、エリアーデに「愛していますわ」と告げられ鼻血を出してしまうクロウリーを思わせる香りです。

ここからミドルノートになると、パチュリの渋みが出てきます。埃を被ったようなアンティーク調の深みの中にビターな力強さが重なって、どこか好戦的な雰囲気もあります。
エクソシストとして戦闘している際に普段とは比べ物にならないほど強気になっていたり、ジャスデビとの戦いでボロボロになりながらも戦うクロウリーが目に浮かぶようです。

ただラストノートでは、ベンゾインがふわりと漂い、温かい香りに変わります。仲間を守りたいという彼の気持ちが感じられるようです。
それと同時に、ふんわりとした柔らかさも出てきます。「私を吸血鬼と呼んでいいのはもう この世にいない」と言い、エリアーデとの思い出を大事にしているクロウリーを思わせる香りです。

全体的には、古城に住む紳士を思わせるような、深みのある整った香りです。
クラシカルな印象の奥に潜む、じんわりとした温かさを感じてください。