Stark
トップノートは、マンダリンの酸味から始まります。同い歳のフェルンに比べて子供っぽいシュタルクらしい、若さを感じさせます。
また、酸味に重なるプチグレンの苦味が、実践経験の乏しい彼の、未熟で尻込みしている姿も思い起こさせます。
ミドルノートになると、ゼラニウムの渋みが出てビターな香りになります。戦士として人間を脅かす魔族に立ち向かわなければならないとわかっていても、動けない。そんな自分を情けなく思う、ほろ苦い香りです。戦うと決意しても手の震えが止まらないように、気持ちに体が追い付かない様子が思い浮かびます。
ラストノートになると、パインニードルのシャープな香りが出てきます。師匠アイゼンですら恐怖に震えていたことを知り、さらにフェルンからの後押しを受けて“
そこに、モスの大地のような力強い香りが重なると、深みある香りが漂います。何度でも立ち上がり誰かのために精一杯頑張るという、アイゼンやフリーレン達も認める戦士としての心意気を感じさせる、存在感ある香りです。
シュタルクのフレグランスは、フレッシュな若々しさの奥に力強さがある香りで、前向きな気持ちを生み出してくれます。
大切な人に成長を知らせたい時に、身にまとってみてください。あの人に会う緊張を再会の期待感に変えて、大人びた姿を見せられるかもしれません。
©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会