YUKUAKI

行秋|原神

トップノートは、瑞々しく清らかな菖蒲水仙の香りから始まります。
しなやかな印象の流麗な香りで、「行秋坊ちゃま」と呼ばれることもある飛雲商会の次男坊らしい、上品な雰囲気があります。
本を片手に微笑む、穏やかで礼儀正しい行秋のイメージです。

ミドルノートになると、彼の義侠心を物語るかのように、キレのあるホワイトシダーが香り出します。自らの手で人助けを続ける行秋らしい、清冽な輝きを感じられる香りです。
そこに、透明感あるホワイトローズと、水をたたえているかのようなウォータリーノートの香りが混じります。
没落していた「古華派」武術を再興させた行秋が、「雨すだれの剣」を展開し戦う姿が目に浮かぶようです。

しかしラストノートでは、自然体な雰囲気を持つモスやパチュリが広がり、どことなく等身大の男の子を感じさせる香りに変わり、親しみやすさが出てきます。
ミドルノートまでの瑞々しさはそのままに、ナチュラルな雰囲気が重なるようなイメージです。
親友の重雲をからかって、彼が食べられない熱い料理の美味しそうな食レポをわざと聞かせたり、香菱の試作料理を身代わりに試食させようとしたりする行秋の、茶目っ気ある笑顔を思わせるような香りです。

トップノートからラストノートまで、上品な水の香りが続くフレグランスです。
そこに重なる潔いシャープな香りが、涼やかで心地良い空気感を生み出しています。