Mary

メアリー|Ib

※ゲーム内容に触れている表記があります。ご注意ください。

トップノートは、キラキラと光を帯びたようなシトラスの香りから始まります。
フレッシュなグレープフルーツのすっきり感と、レモンの軽やかな酸味が重なった香りで、明るく人懐っこい女の子という雰囲気です。
メアリーの無邪気な笑顔が目に浮かぶようです。

ミドルノートになると、凛としたライラックの香りと共に、フリージアの華やかで滑らかな印象が立ち昇ります。
メアリーの、ウェーブした長い金の髪のようなイメージの香りです。
さらにそこに、リーフィーグリーンの冷ややかな渋みが、ほのかに重なります。
どことなく背筋がひんやりするような、底知れないミステリアスな印象が感じられる香りです。

ただ、ラストノートでは、ふわっと淡いムスクの香りに変わります。
ふわふわと不透明な印象が出てくるイメージで、ミドルノートの冷たさが徐々に消えていきます。
その捉えどころのない雰囲気に、アンバーのかすかな甘みも混じり、寂しがりやの小さな女の子を感じるような印象の香りとなっています。

全体的に、輝くような明るさがあるのですが、その奥に不思議な悲しさをそっと潜ませたフレグランスです。