西蔭くんの香りは、落ち着いた雰囲気の中にも、どこか素朴な純粋さを感じられるような香りです。

トップノートは、フローラルオゾンのナチュラルな香りから始まっていくので、飾らない素朴な香り立ちになります。まるで、いつも野坂くんの後ろで控えている西蔭くんがイメージできるような印象ですね。ですが、控えめながらにもしっかりと香り立つので、ゴールキーパーとして、王家の盾を駆使し守りを固めるような、力強さや頼りがいも感じられるかと思います。

ミドルノートになると、シダーウッドが清廉な気配を感じさせるように、真っ直ぐな香りが広がっていきます。まるで純粋さを一層引き立てて香っていくような印象です。何かを成し遂げようとする野坂くんの姿を見て、最後までついていくことを心に決めた、揺るぎない決意を感じさせる西蔭くんらしい香りです。

西蔭くんは、比較的この落ち着いた香りが最後まで続いていきます。ただ、ラストノートにかけて、少しずつフローラルムスクの柔らかな香りが、残り香のようにふんわりと合わさります。入院中の野坂くんにスイカを持っていく優しさであったり、野坂くんに不思議な食べ物を渡されて困惑してしまうような、ちょっと振り回されてるのかな？といった所も感じられる印象ですね。

実直な風格を感じる佇まいの中にも、どこまでも純粋な温もりを感じられる香りです。

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