Amari

甘利|ジョーカー・ゲーム

トップノートは、甘さをまとったカサブランカの香りから始まります。
どこかクラシカルな印象の華やかな香り立ちで、大人の色気をまとわせた甘利の姿を思わせる雰囲気です。
驚いて悲鳴を上げた女性と子供のもとに駆けつけて「どうしました?」と優しく声をかけたり、知らない大人に警戒心を抱く子供・エマの心をもイルカを使いすぐに解いてしまう余裕も感じさせます。

ミドルノートになると、軽やかなオリスの香りが重なります。
船員に対してもフランクに話しかけるような、誰とでもすぐに打ち解けられる気さくさや、ルイス・マクラウドが何者かに毒殺され疑いを掛けられた際にも、のらりくらりとシラを切り通す彼の飄々とした立ち居振る舞いも感じられます。

ラストノートにかけて、アンバーの香りが漂い始めます。
『冥府の番犬ケルベロス』の正体がエマの母親・シンシアだという事を突き止め、自白するように誘導する姿や、シンシアの心中を察して、エマと犬のフラテと共にその場を離れる彼の優しい一面も感じさせます。

全体的に、年上の男性の余裕や色気を感じさせるような、甘く奥深い香りです。
ほのかに香るムスクの香りが温感を帯びて重なることにより、彼の持つ包容力をほんのりと感じられるフレグランスとなっています。