primaniacs - 「ジョーカー・ゲーム」フレグランス

トップノートは、がさつきを覚えるガルバナムのビターな香りから始まります。
「躊躇なく殺せ」「潔く死ね」という教えを忠実に実行する、風機関に所属する蒲生を思わせる香りです。
自身に借金をしているグラハム邸の使用人の弱みを利用してじわじわと追い詰めてゆく姿や、大人の男を軽々と拘束するほどにがっちりとした肉体を持つ彼の、男らしさも感じさせます。

ミドルノートになると、整った印象を醸し出すタイムの香りが重なります。
チェスを通してグラハムの性格を見極めてゆく頭の切れる一面や、かっちりとスーツを着て横浜の街を歩く姿がイメージできる、紳士的な振る舞いを見せる彼を思わせる香りです。
しかし、その奥にも渋みは残されているため、必ず任務を完遂するという彼の自信も感じられます。

ラストノートにかけて、くすぶり続けた熱が冷めてゆくように、オークモスの香りが重なります。
順調に進めてきた任務を、あと少しの所で実井に足元をすくわれ達成することが叶わなかった彼の姿を思わせる雰囲気です。

時間が経つと徐々に熱感がなくなってゆきますが、全体を通して自信にあふれたような、力強さを感じさせる香りとなっています。
彼の軍人らしくストイックな一面が終始感じられるフレグランスです。