Kaminaga

神永|ジョーカー・ゲーム

トップノートは、軽やかな空気感を持つオレンジピールの香りが広がります。
少しライトな印象で親しみやすさを覚える香りのため、街へ繰り出す際に歩きたばこをしていたり、ジャケットを肩に掛けて歩いていたりする彼の、やんちゃでプレイボーイな一面を感じさせる香りです。

ミドルノートになると、ほのかに渋みを伴うベチバーの香りが重なるため、軽やかな雰囲気が一気に落ち着いて変化します。
執拗な尋問を受けながらも、生き残るために虎視眈々と脱出の機会を伺う彼の、決して相手に本心を掴ませない姿を感じさせる香り立ちです。

ラストノートにかけて、淡く透明感のあるフローラルオゾンが広がり続けます。
いつも飄々としている彼の、言ったことは必ずやり遂げる気概を感じさせる香りです。
スパイ容疑に掛けられ過酷な取り調べに遭いながらも、意識の多層化を体得し、決して重要な情報を相手に漏らすことなく切り抜ける彼の姿が目に浮かびます。

全体を通して、一見お調子者にも見える彼を感じさせるような、シトラスの軽やかな香りです。
しかし、やがてナチュラルな空気感が広がり出すため、表面上の明るさの奥に潜ませたスパイとしての表情が顔を覗かせるフレグランスとなっています。