Satomi Oka

岡聡実|カラオケ行こ!

トップノートは、ウォータリーでみずみずしい、透明感のある香りから始まります。
中学生の男の子らしいピュアな印象で、合唱祭でソリのパートを任された際に、照れながらも喜んでいたりする彼の、年相応な姿を感じさせます。

ミドルノートになると、清潔感のある石鹸の香りが重なります。
先ほどまでのクリアな香りに、ふわっとした甘さが少しずつ広がる、柔らかく控えめな香り立ちです。
その柔らかさが、徐々に香りに静けさをもたらしてゆくような、どこか淡々とした空気感を感じさせるため、変声期が訪れて持ち前の綺麗な高音が出しづらくなり、そのせいで上手く歌える自信が持てずに思い悩んでいる彼の、繊細な心を彷彿とさせます。

ラストノートにかけて、柔らかい雰囲気が引き締まってゆくように、ヒノキの真っ直ぐな香りが立ち昇ります。
ヤクザのみんなに歌のアドバイスをする際にも、自分の意見をはっきりと主張する姿や、意外と毒舌家な一面が感じられます。

最初から最後まで、岡聡実の若々しい姿がイメージできるような、澄んだ香りとなっています。
その中にも、揺らめくような淡い気配が隠れていたりするため、悩みながらも成長してゆく彼の姿を、香りの中で感じていただけます。