KITARO

鬼太郎|ゲゲゲの鬼太郎

トップノートは、みずみずしい甘さから始まります。少年の姿を思わせるような、軽やかな香りです。
ですがそこに、ひんやりとしたハーバル系の香りが重なり、冷えた空気のようなイメージが広がります。
これにより、少年らしい雰囲気がありながらも全体的にどことなく薄暗く、不穏な気配を感じるような香りとなっています。
作品全体が生み出している少し薄気味の悪い世界観や、幽霊族の末裔としての姿を彷彿とさせる香りです。

ミドルノートになると、ウッディ系の香りが真っ直ぐに立ち昇ります。どことなく芯の強さを感じられる香りです。
そこにスパイスの力強い印象も重なり、人間を攫ったり悪さをしたりした妖怪と戦う姿を思わせる香りになります。
正義感が強く曲がったことを嫌う鬼太郎というイメージです。

ラストノートは一気に雰囲気が変わり、ムスクの柔らかな香りになります。
ふわっとソフトな印象に、サンダルウッドの静かな香りも重なり、どことなく心落ち着く優しい雰囲気へと変わります。
妖怪と人間の共存できる世界を目指し、人間を助ける鬼太郎の姿が感じられるような香りです。

全体的には、指の間をすり抜けていくような掴みどころのない印象のフレグランスです。
男の子を思わせる香りに混じる、不穏な冷ややかさをお楽しみください。