日向ヒナタの香りは、ふんわりと可愛らしい印象の奥に、真っ直ぐな意志を感じさせる香りです。

トップノートは、柔らかな甘みを持つ睡蓮の香りが、控えめに香り立ちます。
父親から「日向の時期後継者としての器ではない」と評されてきた彼女の、いつもおどおどしていて引っ込み思案な性格を彷彿とさせます。

ミドルノートになると、落ち着いた雰囲気を持つアーモンドブロッサムの甘さが重なります。
中忍試験で、憧れであるナルトの前で格好悪いところは見せられないと思い、自分よりも実力のあるネジに果敢に挑んでゆく彼女の、ずっと自分の中で抱えていた「自分を変えたい」と思う気持ちを感じさせます。

ラストノートにかけて、透明感のあるフローラルオゾンが広がります。
ペインとの戦いで、危険を顧みずにペインの前へ姿を現し、ナルトに思いを伝えて守ろうとしたり、ナルトの隣に立ち、同じ歩幅で歩きたいと願う彼女の、意志の強さを感じられるような真っ直ぐな雰囲気です。

健気な少女が心に秘めた、大切な人を一途に思う心を感じられるフレグランスです。

©岸本斉史 スコット／集英社・テレビ東京・ぴえろ