Sasori

サソリ|NARUTO-ナルト- 疾風伝

サソリの香りは、冷ややかな雰囲気の奥に、少しだけ人間らしさを感じさせる香りです。

トップノートは、ひやりとしたクラリセージから始まります。
普段はヒルコの中に潜み、決して本当の姿を現さない彼が、殺してきた人間を『人傀儡』に変えてコレクションしているような、天才傀儡師としての一面を彷彿とさせる印象です。

ミドルノートになると、冷ややかな空気感にネロリの甘さが重なります。
どこか幼い雰囲気を感じさせるような、クリアな香り立ちです。
自身の身体を人傀儡に作り替えているため、15歳の頃から時が止まっている彼の若い見た目や、幼い頃に抱えた寂しさを紛らわせるために自身の“父”と“母”を模した人形を作る彼の、かつての無垢な思いを感じさせます。

ラストノートにかけて、清々しいシダーウッドの香りが重なります。
わずかに人間味を感じさせる印象で、サクラとチヨ婆との戦いで、死ぬ間際に自身の事を「人形になりきれなかった人間」と語り、カンクロウに“父”と“母”の傀儡を託し、『長く後々まで残っていく永遠の美』を叶えた彼の姿を思わせる香りです。

冷徹な瞳の奥に垣間見える、澄んだ思いを感じられるフレグランスです。