あたたかな陽の光を身に帯びて
駆け抜けるエネルギッシュオレンジノート

輝くように明るく鮮やかな気配は、ベルガモットの渋みと共に広がるマンダリン。
次第に、アンバーの温もりをたたえて、プチグレンが勢いよく香り立つ。それは、親から子へ、そしてその子へと受け継がれる大切な想いを伝えるかのような香り。
真っ直ぐに前を見つめ、果てない明日へと進み続けるためのフレグランス。

TOP:

Orange, Lemon, Bergamot, Mandarin

MIDDLE:

Jasmine, Neroli, Petitgrain

LAST:

Cedarwood, Sandalwood, Musk, Amber

暗く冷えた漆黒の夜の中で
幽かな光を掴むクリスタルウッディノート

淡々と冷ややかに広がってゆくグリーンハーバル。果てしない静寂（しじま）にも似たその香りは、しかしどこまでも混じりけが無く、純粋さすら感じさせる気配でもある。
徐々にヒノキの持つ清冽な印象が混じりだすと、冬の空に浮かぶ星のように潔い光を放つ。
深い悲しみを超え、たどり着いた新たな繋がりに満たされるフレグランス。

TOP:

Bergamot, Green Apple, Savon Note, Peppermint

MIDDLE:

Verbena, Hinoki, Sandalwood, Muguet

LAST:

Cedarwood, Musk, Amber

それは満開の桜に彩られた季節
春を呼ぶフルーティーフローラルノート

愛らしさを感じさせる、どこか幼いストロベリーに混じって、力強いガルバナムが凛とした印象を香らせる。
次第に広がってゆく柔らかく甘い香りは、ナデシコと桜の花々。そのピンク色の花弁は、アンバーの温もりを交えて、優しく奥深く辺りを包み込む。
しなやかな魅力が、恋を呼び、愛をもたらすフレグランス。

TOP:

Bergamot, Galbanum, Strawberry

MIDDLE:

Nadeshiko, Sakura, Neroli, Jasmine

LAST:

Musk, Amber, White Cedar

大切なものを護り抜くための香り
静かに流れるウッディムスキーノート

鋭く射貫くかのように立ち上るシャープなライムと、掴みどころのないオゾンの飄々とした空気感。
それは、冴えわたるような才能と、大人の余裕を想わせる香り。しかしその後ろでは、シダーウッドの清々しさと共に、ムスクの柔らかな香りがゆっくりと漂う。
深く染み入るような気配が涼やかに寄り添い、心を満たすフレグランス。

TOP:

Lime, Grapefruit

MIDDLE:

Leafy Green, Muguet, Papaya, Cedarwood, Fruity Ozone

LAST:

Patchouly, Citrus Peel, Musk, Amber

穏やかな時の中でまどろむように
ゆるやかなクリーミーアンバリーノート

ふわりと軽やかに立ち上るアニスの甘さに混じって、野に小さな花を咲かせるスズランやスミレのナチュラルな香りが漂う。
次第に広がる、アンバーの熱感。それは決して華やかではないが、そっと背中を押す手のような懐の深さと慈しみに満ちている。
飾り気のない雰囲気と落ち着きに彩られた、素朴な優しさを持つフレグランス。

TOP:

Lemon, Mikan, Anise

MIDDLE:

Lavender, Muguet, Neroli, Violet

LAST:

Heliotrope, Vanilla, Amber, Musk

歪な願いをその身に宿して
愛を伝えるスパイシーウッディノート

痺れるように苦く甘いアニスの輝きと、鮮烈な鋭さを持つハーバルの冷ややかさ。
それは出口のない闇の中に潜む絶望のような、乾ききった荒涼とした気配。しかし次第に、人肌を想わせるようなベンゾインの香りが、ゆるやかにあたりを覆ってゆく。
孤独で満たされた砂の牢に染み、孤独を溶かしてゆくためのフレグランス。

TOP:

Bergamot, Lemon, Anise

MIDDLE:

Eucalyptus, Clove, Rose

LAST:

Sandalwood, Benzoin, Musk, Amber

その瞳に映した切なる想いと共に
夜に埋もれるハーバルオゾンノート

身を切るような冷感をもたらすユーカリやローズマリーのハーバル感と、鈍い渋みを作り出すゼラニウム。
どこからか漂い出したのは、淡い甘さを持つ彼岸花の幽かな光。それは深い霧を思わせるオゾンノートの不透明感の中で、一つの目印のようにそっと跡を残す。
凍えるような願いを抱き、遥かな灯（ともしび）を守り続けるためのフレグランス。

TOP:

Bergamot, Lime, Rosemary, Eucalyptus

MIDDLE:

Peppermint, Geranium, Cedarwood, Higanbana

LAST:

Patchouly, Green Ozone, Musk, Amber

心地良く吹き抜ける風のように
微睡（まどろ）みをもたらすナチュラルグリーンノート

飾り気のないシトラスハーブが作り出す自然体な印象に重なる、スペアミントの冴えわたるキレ。
その香りが物語るのは、ゆるやかな雰囲気の奥に隠された知性の光。次第にオリバナムとベンゾインが温かな深みを奏でると、穏やかな時間がもたらされる。
託されたものをその背に負って、ゆったりと流れる雲と共に歩むフレグランス。

TOP:

Lemon, Mandarin, Basil

MIDDLE:

Muguet, Rosemary, Spearmint, Olibanum

LAST:

Cedarwood, Musk, Benzoin, Amber

高い空へその手を伸ばして
自由を掴み取るシャープウッディノート

張りつめたような風格を放つ冷ややかなシトラスと、そこに重なる松の木の峻厳な空気感が、清々しいまでに潔く香り立つ。
研ぎ澄まされた静けさに混じるのは、針葉樹のもたらす苦み。それはいつしか、ムスクの淡い和らぎの中へそっと溶けてゆく。
何にも染まることの無い誇り高さと共に、涼やかな気配をまとうフレグランス。

TOP:

Bergamot, Grapefruit, Lime

MIDDLE:

Pine Tree, Jasmine, Peony

LAST:

Cedarwood, Sandalwood, Musk

ひたむきな願いを内に秘めて
しとやかに咲くテンダーフローラルノート

柔らかな質感をたたえて広がってゆく、みずみずしい睡蓮と、落ち着いた甘さのアーモンドブロッサム。
それは、どこか気弱な少女を思わせる繊細さを持つ、優しい花々。しかし気付けば、フローラルオゾンの透明感が辺りをゆるやかに包み込んでゆく。
一途なその眼差しのように澄み切った香りに、心揺さぶられるフレグランス。

TOP:

Lemon, Water Lily

MIDDLE:

Muguet, Jasmine, Marine Ozone, Almond Blossom

LAST:

Floral Ozone, White Musk

儚く散りゆく一瞬の美と共に
駆け抜けるスパイシーシトラスノート

勢いよく立ち昇るベルガモットが輝きを放ち、風になびく金の髪を思わせる。
力強いプチグレンに重なり、爆ぜるかのようにナツメグの刺激が香り出す。ぴりりとした不穏な気配の奥では、曇りのないホワイトシダーが心地良い緊張感をたたえている。
鮮やかで美しい閃光のような、若々しい煌（きら）めきに染められるフレグランス。

TOP:

Bergamot, Orange, Petitgrain

MIDDLE:

Neroli, Clove, Nutmeg

LAST:

Watery Note, Musk, Oakmoss, White Cedar

受け継がれ残る永久の美と共に
しめやかに広がるハーバルウッディノート

音もなく香り出す冷たいクラリセージが、どこか肌寒くも澄んだ印象をもたらす。
捉えどころのない空気感に重なる、サンダルウッドの落ち着きと静けさ。その孤独感の裏側で、どこかあどけないネロリとナチュラルなシダーウッドが、わずかに素の顔を覗かせる。
冬の夜空に浮かぶ星明りのような、冴えた光を放つフレグランス。

TOP:

Bergamot, Green Note, Clary Sage

MIDDLE:

Neroli, Jasmine, Sandalwood

LAST:

Cedarwood, Musk, Vetiver

消えることの無い願いを抱いて
夜の闇へ沈むハスキーアンバリーノート

淡々と香るアルデハイドと、ひんやりとしたサイプレスが紡ぎ出す、底知れぬ空気感。
それはまるで、絶望に満たされた悪夢のような影。だがその奥底では、アンバーの温もりとベチバーの飾り気のなさが、在りし日々を物語るようにそっと息を潜めている。
絶望と迷いの果てで、かつての想いに触れるためのフレグランス。

TOP:

Lime, Eucalyptus, Aldehyde

MIDDLE:

Cypress, Lilac, Gardenia, Marine Note

LAST:

Vetiver, Amber, Musk, Juniperberry

高らかに響く抗（あらが）いがたき香り
湧き上がるダイナミックフゼアノート

凍り付くかのようなユーカリがもたらす鋭さに重なって、ローズマリーの渋みが冷ややかに猛（たけ）り立つ。
深く弾けるクローブのドライな刺激が、荒々しくも圧倒的な力強さを伝える。その鈍い輝きは、目を逸らすことのできぬ存在感を放つ銀色の満月のよう。
恐れを知らぬ不屈の姿を思わせる、逞（たくま）しくも重厚なフレグランス。

TOP:

Eucalyptus, Peppermint, Lavender

MIDDLE:

Clary Sage, Rosemary, Thyme, Cedarwood, Anise, Clove

LAST:

Heliotrope, Sakura Leaf, Sandalwood