トップノートは、みずみずしいみかんの香りから始まります。
元気で明るい女の子を思わせる香りで、自分の目で見た世界中の海図を描くという夢を胸に『みかんと風車』をその腕に刻んで麦わらの一味として旅に出る彼女の、快活な姿が目に浮かぶ可愛らしい香りです。

ミドルノートになると、ジャスミンの花の香りがふわりと重なります。
入浴シーンを覗く仲間たちに見せた『幸せパンチ』を彷彿とさせるような、どこか大人びていて華やかな香りです。
しかし、同時にネロリのキレのある香りが合わさることにより、王族や貴族を助けることになった際には報奨金を約束させるなど、しっかり者な一面も感じさせます。

ラストノートにかけて、ホワイトシダーのナチュラルな香りが漂います。
「船長の望む場所へくらいどこへでもちゃんと連れてってあげられなくちゃ!!」と言い、ウェザリアで新世界の天候を学ぶ彼女の、航海士として船長や仲間を導こうとする姿を思わせます。
これまでの彼女の身に起きた辛い過去を、自身の力で乗り越えてきた強さと優しさを感じられるような、ナミの純粋な姿もイメージできます。

全体を通して飾り気のない、ナチュラルでフレッシュな香りとなっています。
幼いころの大切な思い出を胸に、仲間と共に新世界で冒険を続ける彼女の、魅力にあふれたフレグランスです。

©尾田栄一郎／集英社・フジテレビ・東映アニメーション