Portgas. D. Ace

ポートガス・D・エース|ONE PIECE

トップノートは、レモングラスの香りから始まります。
若くして白ひげ海賊団2番隊隊長の立場を担う彼の姿が見えてくるかのような、勢いのある香りです。
同時に、親しみやすさを覚えるフレッシュな印象も広がるため、料理の香りに誘われてバギー海賊団の宴会の席に勝手に紛れ込んだり、食い逃げをしているエースの姿も感じられます。

ミドルノートになると、炎のような熱感のあるスパイスの香りが立ち昇ります。
船長である白ひげを父と慕い、彼を海賊王にするという目標を掲げていたり、バナロ島の決闘にてティーチと戦った際にも「…“力”に屈したら、男に生まれた意味がねェだろう おれは決して人生に“くい”は残さない…!!!」と告げる彼の、力強さを感じさせる雰囲気です。

ラストノートにかけて、シダーウッドの真っ直ぐな香りが合わさります。
周りの反対を押し切って白ひげを侮辱するサカズキに立ち向かう彼の、決して逃げない姿を感じさせる香りです。
そこへ、優しい温度感を持つムスクが重なります。
「愛してくれて………ありがとう!!!」最後に力を振り絞ってルフィに伝える彼の姿が目に浮かぶような香り立ちです。
生きる価値がないと思っていた自分を多くの人が受け入れてくれたことを知り、涙を流す姿が感じられます。

全体を通して『火拳のエース』らしい、熱感と温感がどんどん増すような香りとなっています。
そこへ柔らかさが出てくることにより、兄としての優しさも広がってゆくフレグランスです。