Donquixote. Rosinante

ドンキホーテ・ロシナンテ|ONE PIECE

トップノートは、ひんやりとしたシトラスグリーンの香りから始まります。
ローと最初に出会った頃の無口で子供嫌いな一面や、ファミリー内でも腕が立つと言われるドンキホーテファミリーの幹部としての佇まいを感じさせます。

しかし、この後すぐにふわりと甘いコットンフラワーが広がります。
盛大に滑って転んだり、羽織っているファーにタバコの火が移り燃えてしまうといった、親しみやすさを彷彿とさせる香りです。
ふわりと柔らかな香りからは、ローの拍鉛病を治すために6ヶ月も様々な医者に掛け合ってくれたり、寝ているローに「痛ェのはお前の方だったよな…かわ゛いそうによォ……!!ロ゛ー!!!」と言い涙をこぼす彼の、どこまでも優しい心が感じられます。

ラストノートにかけて、あたたかみのあるアンバーの香りがじんわりと重なります。
いつかローに思い出してもらうなら笑顔の方がいいと考え、血まみれの顔で「愛してるぜ!!」と笑いかける姿がイメージできる香りです。
海兵であることをローに明かし「嘘をついて悪かった……!!!お前に嫌われたくなかったもんで…!!!」と伝え、自分を犠牲にしてでもローに自由を与える姿を感じさせます。

最初はひやりとした気配が漂いますが、じわりと柔らかさが広がる香りとなっています。
冷たい印象はすぐに消えて、内側から優しさがにじみ出すフレグランスです。