トップノートは、スモーキーなタバコアブソリュートから始まります。
“モクモクの実”の能力者であり、海賊を追う『白猟のスモーカー』と呼ばれるに相応しい香りです。
サンジやルフィに攻撃を受けても能力によって無効化し確実に捕まえようとする彼の、海軍としての確かな実力を感じさせます。

ミドルノートになると、ヒノキの香りが真っ直ぐに立ち昇ります。
ローグタウンにて、上官が何と言うかよりも“麦わらの一味”を追うことを優先したり、世界中の海賊たちが“麦わらの一味”に一目置き始めた頃にも「このおれの誇りにかけて 奴らを“新世界”で…叩き潰す!!!」と誓う彼の、自分の誇りを貫く姿が感じられます。

ラストノートにかけて、ほのかな甘さを有するアンバーの香りが重なります。
アラバスタにて、海賊に手を貸し見逃したことを悔やむたしぎに「泣くほど悔しかったら… もっと強くなって見せろ!!!!」と叱咤したり、パンクハザードにて、裏切り者のヴェルゴが取った部下への扱いに対し「基地を離れりゃ部隊の命は隊長が預かってんだ 俺の部下に手ェ出してんじゃねェよ」と言う彼の、部下思いな一面を感じさせます。

全体を通して、くぐもった印象のスモーキーな香りです。
そこへ甘さがやんわりと重なることにより、彼の人間味を微かに感じることのできるフレグランスとなっています。

©尾田栄一郎／集英社・フジテレビ・東映アニメーション