Benn. Beckman

ベン・ベックマン|ONE PIECE

トップノートは、揺らめくような深みのあるラブダナムが、ゆるやかに漂います。余裕すら感じさせるほどに落ち着いた印象の香りで、年月を重ねた男の持つ深みを感じさせます。
シャンクスを的確に補佐する、赤髪海賊団の副船長らしい香りです。

ミドルノートになると、その揺らめきにベチバーの渋みが重なって、スモーキーな印象が出てきます。ゆっくりと広がってゆく煙草の煙を思わせるような香りです。
さらにそこに、芯の強さを感じさせるヒノキが合わさり、真っすぐに香り立ちます。戦う男を思わせるような、ウッディ調のビターな香りです。
山賊団にルフィが攫われた際、「おれがやろう………充分だ」とシャンクスに告げ、山賊団をあっという間に蹴散らす姿が目に浮かびます。
海軍の三大将の実力を持つ黄猿の動きを、銃を突きつけただけで止めるような、彼の持つ実力を物語るようです。

ラストノートになると、ムスクの柔らかな香りが漂いだします。さらにアンバーの円熟みのある温もりに包み込まれます。
海賊になりたいと無茶をする幼少期のルフィを気にかけ、シャンクスの気持ちを汲んでほしいと伝えるベン・ベックマンを感じられるような香りです。

ベン・ベックマンの香りは、全体的にゆるやかな渋みがじんわりと流れるような雰囲気です。
落ち着いた確かな深みが、その思慮深さを思わせるようなフレグランスです。