Shoma Takakura

フレグランス名|輪るピングドラム

トップノートは、澄んだ甘さを持つオゾンノートから始まります。穏やかで優しい性格を物語るような、みずみずしい香りです。
卵焼きとお味噌汁の朝ご飯を作る晶馬という雰囲気で、冠葉に『高倉家の主夫』と呼ばれている風景が思い浮かびます。

ミドルノートになると、コットンフラワーのふんわりとした香りが出てきます。どこか柔らかい香り立ちで、お人好しな性格が感じられます。
日記を手に入れるため苹果に協力し、引越しの手伝いなどで振り回されていたり、プリンセス・オブ・ザ・クリスタルに文句を言って穴に落とされてしまう晶馬という雰囲気の香りです。

ラストノートは、ホワイトモスのナチュラルな香りに変わります。とても優しい香りで、晶馬の、家族や苹果への愛が感じられます。
孤独だった陽毬に声をかけてマフラーを巻いてあげたり、最後、苹果の代わりに蠍の炎に焼かれながら「ありがとう、愛してる」と伝える晶馬を思わせる香りです。

全体的に、高倉家の穏やかな日常を感じられるような、居心地の良い空気感が印象的です。
みずみずしさと優しさが感じられる、しなやかな香りのフレグランスです。