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一輝|聖闘士星矢

トップノートは、ダークな印象から始まります。淡々としたブラックペッパーのスパイシー感に、揺らめくようなイランイランの不穏な甘みが混じる、どこか暗い香りです。
暗黒聖闘士あんこくセイントとして現れた姿を彷彿とさせるようなイメージで、デスクィーン島で出会ったエスメラルダの死をきっかけに、憎しみに染まってしまった一輝という雰囲気です。

ミドルノートでは、この暗い印象が続きながらも、穏やかなアイリスの柔らかさが出てきます。漆黒の闇の中に、ほのかに希望が灯るような雰囲気です。
さらにそこに、ベチバーの力強さが加わり、頼りがいのある印象へと変化します。何度でも蘇る鳳凰星座フェニックス聖衣クロスを纏って鳳翼天翔を放ち、白銀聖闘士シルバーセイントたちを一蹴し、乙女座バルゴのシャカとも果敢に戦う一輝がイメージできるような香りです。

ラストノートになると、じんわりとした温かみを持つトンカビーンズが出てきます。サンダルウッドの静けさと相まって、力強さがありながらもどこか穏やかな印象へと変わっていきます。
孤高ながらも、聖闘士セイントとしての使命感は固く、特に瞬が危機となった時には必ず駆けつける一輝が目に浮かぶようです。

全体的に、精悍でありながらも落ち着きのある、奥深い香りです。
闇のような暗い印象から、次第に温かくなる変化が印象的なフレグランスです。