Ronald

ロナルド|吸血鬼すぐ死ぬ

トップノートは、フレッシュなライムやミントの香りから始まります。
『ロナ戦』を執筆する際、自分を格好良く見せるために無理矢理文章を盛ったりするロナルドの若々しい姿が見えてくるような、軽やかな香り立ちです。

ミドルノートになると、熱感のあるクローブの香りが内からじわりと重なります。
若くして吸血鬼退治人として名を馳せているような、確かな実力を思わせる勢いのある香りです。
得意の拳銃で正確に的を射止める彼が見せる鋭い眼光や、危険度A級の吸血鬼をほぼ一人で倒していたりする姿が目に浮かびます。

ラストノートにかけて、フローラルオゾンの透明感のある香りが、心地よい温度感を伴って漂います。
料理を作ろうとして爆発事故を起こしたり、アルマジロのジョンを溺愛していたりするような、等身大の若者の姿が見えてくる雰囲気です。
ドラルクに「筋肉質な五歳児君」と言われる彼の、仲間たちと過ごす日常が見えてくるような、あたたかみを感じさせます。

全体を通して、吸血鬼を退治しようと奮闘する青年の、勢いある姿を感じる香りとなっています。
ですが、時間が経つごとに彼の素の一面が少しずつ見え始めてくるフレグランスです。