Tou Handa

半田桃|吸血鬼すぐ死ぬ

トップノートは、シャープな気配を放つシトラスハーバルから始まります。
真面目で正直な性格をしていたり、人間の父と吸血鬼の母の元で生まれ育った彼の、ダンピールとしての力強さを感じさせるような香り立ちです。

ですが、半田桃の香りは変化が早く、すぐにバーベナの爽やかな香りと、凛としたミュゲの花の香りが出てくることによって、親しみやすい空気感が感じられるようになります。
ロナルドの弱みを握るために『ロナ戦』を読破して、顔を合わせるたびロナルドに嫌がらせをしていたり、よく窓ガラスに投げ飛ばされて、割れた窓ガラスを弁償しているような、騒がしい日常を彷彿とさせる香りです。

ラストノートにかけて、しっとりとしたモスが重なります。
どこか落ち着いた雰囲気を持つ香り立ちです。ロナルドと母親がデートをする際に「ロナルドをぶちのめしたら母さんが悲しむ」と思っていたりするような、母親が大好きで、大切に思っている彼の姿が目に浮かびます。

最初は、キレのある鋭い香りが広がりますが、その印象はすぐに和らいで、あっという間に穏やかな香りへと変化してゆきます。
彼らが織りなすにぎやかな日常を、是非フレグランスで体感してみてください。