Izumi Kei

和泉景|「未定事件簿」

トップノートは、ライムのキレのある香りと、冴え冴えとしたリーフィーグリーンが重なり始まります。
あなたが初めて和泉景と出会った際に、冷たい香りがすると感じた、その印象を思わせるような香り立ちです。
更に、渋みを帯びた硬質なハーバルが重なるため、パックスグループの次期後継者としての存在感を感じていただけます。

ミドルノートになると、この冷たい香りの中に、ジャスミンの甘さが広がります。
ひやりとした空気感が少し和らいで変化するような雰囲気です。あなたには誤解されたくないと思い「恋愛に対しては真面目なんだ」と告げる彼の、垣間見える本音を思わせます。

ラストノートにかけて、なめらかな甘みを放つマリンノートと、落ち着いたサンダルウッドが合わさって香るため、より一層香りに深みが出てきます。
次期後継者としての責任感が感じられるような、奥深い香り立ちです。

全体を通して、ひんやりとした気配が続いてゆくフレグランスとなっています。
しかし、その中にも決して譲れない一族の誇りを思わせるような、奥深い甘さがゆったりと滲み出す香りです。