XieLian

天官賜福|謝憐

トップノートは、イランイランの華やかな甘さから始まります。仙楽国せんらくこくの太子であった時の姿を思わせるような香りです。
祭礼での行列中に子供が城壁から落下したところを手を伸ばして救い、仮面が外れた時の、微笑んだ表情が目に浮かぶようです。
しかし、ただ単にキレイなだけではなく、アニスがもたらすスパイスの力強さもあります。「片手に剣、片手に花」と呼ばれ、「花冠武神かかんぶしん」とも呼ばれる武神であった謝憐シエ・リェンが感じられる香りです。

ミドルノートになると、蓮や睡蓮などの落ち着いた淡い香りに変わり、清らかな印象が漂い出します。
3度目の飛昇を果たした後、様々な事件に巻き込まれながら信徒を得てゆく姿を思わせる香りです。
凛と澄んでいるので、法宝である若邪ルオイエを操って戦う謝憐シエ・リェンもイメージできます。

ラストノートは、柔らかなホワイトムスクの香りになります。優しさを感じられる、ソフトな雰囲気です。
旅の中で出会う様々な人たちを気にかけて助けたり、「生きる意味が分からなければ 私のために生きなさい」と告げたりする謝憐シエ・リェンを思わせる香りです。

全体的に、ふんわりとした雰囲気で、謝憐シエ・リェンのまとう優しい空気感を思わせるような香りです。
柔らかい香りではありますが、神としての一面も感じられる、清澄なトーンも持ち合わせたフレグランスです。