SanLang

天官賜福|三郎

トップノートは、涼やかなシトラス系の香りです。ふわっと軽やかで、爽やかな若々しい雰囲気もあるので、三郎サンランとして謝憐シエ・リェンの前に現れた時の姿を思わせるような印象です。
牛車の後ろで家族と喧嘩して追い出されたと言っていたり、謝憐シエ・リェンのことを「兄さん」と呼び建物の修繕を手伝っている三郎サンランが感じられると思います。

ここからミドルノートになると、ナツメグのスパイスが出てきます。キレのある香りで、宝力のない謝憐シエ・リェンを守って敵と戦う三郎サンランが感じられます。
深みのある力強い香りが奥底からあふれるようなイメージで、張り詰めた印象と重厚感もかすかに潜んでいます。平凡なただの若者ではない、どこか計り知れない部分を持つ三郎サンランの、妖魔を圧倒し退ける眼光が目に浮かびます。

ラストノートは、一転してトンカビーンズの温かさが出てきます。ほのかな熱感に包まれるような印象で、何百年経っても変わることの無い謝憐シエ・リェンへの想いを思わせます。
幼い日に救われた謝憐シエ・リェンを想い続け、800年経った今も彼を大切に思っていたり、足元が汚れるからと言って謝憐シエ・リェンの事を抱き上げて運ぶ三郎サンランがイメージできる香りです。

全体的にすっきりとした爽やかな香りで、軽やかな甘さを持つフレグランスです。
若々しさの奥に隠された力強さと、謝憐シエ・リェンへの想いを感じるような熱感とをお楽しみください。