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CYCLONE

折紙サイクロン|TIGER & BUNNY

折紙サイクロンの香りは、繊細で掴みどころのない中にも、透明感が広がる香りです。

トップノートは、音もなく立ち昇るように、ホワイトセージやウォータリーの香りが重なります。
淡い雰囲気の香りからは、彼の綺麗な金髪や紫色の瞳であったり、バーナビーの撮影時やブルーローズがカメラに抜かれている際も、密かに見切れている折紙サイクロンの姿が目に浮かびます。

ミドルノートになると、この静けさの中に白い花の香りが、揺らめくように彩りを添えて香ります。
自身の能力はヒーローに向いていないと思い悩む、彼の心の葛藤や苦悩を感じられるような、繊細で切ない印象です。
過去に親友のエドワードを助けられず、自分が彼の人生を滅茶苦茶にしたのだと語っている自責の念も感じられるかもしれません。

ですが、ラストノートにかけて落ち着いた白檀の和な香りが、じわりと広がり始めます。
エドワードを自分が守るんだとルナティックの前に立ちはだかったり、「これからの拙者は見切れだけでは終わらないでござるよ」と語りヒーローとしての道を切り開いていく彼の、強い決意が伝わる印象です。

霞むような繊細さの奥に、かすかに、しかし確実に一歩を踏み出す姿を感じさせる香りです。