Manjiro Sano

佐野万次郎|東京リベンジャーズ

トップノートは、ライムの鋭さが立ち昇ります。長内や半間を蹴り一発で倒す「無敵のマイキー」を感じるような香りです。
そこにドライリーフの淡々とした渋みが静かに重なり、集会の時に前に立つだけで一気に空気が変わり花垣武道に「すげえ」と言われる、東卍の総長らしい印象となっています。

ミドルノートは、どこか純粋さを感じるスズランの香りが出てきます。ちょっぴり子供っぽい言動を感じさせるような雰囲気です。お子様ランチに旗が立っていないことに腹を立てていたり、食べた後すぐに寝てしまってドラケンにおんぶされているマイキーが目に浮かぶようです。
ですが、そこにオゾンの淡々とした渋みも重なっており、ほのかに闇が垣間見えるような印象もあります。血のハロウィンで一虎のことを許すことが出来ずに殴り続けるマイキーの、黒く沈んだ瞳を思わせるような香りです。

ラストノートは、アンバーの温かさへと変化します。ミドルノートの闇は消え、彼の仲間を大切にする姿を思わせる淡い甘さが出てきます。
場地圭介が遺した結成記念のお守りを見て「"誰かが傷ついたらみんなで守る" "一人一人がみんなを守るチームにしたい"そうやってできたチームだったな」と語り、涙するマイキーという雰囲気です。

全体的に、飄々とした印象と共に、掴みどころのない淡い空気感が続くフレグランスです。
静けさの後ろにある、ミドルノートの闇やラストノートの温もりもお楽しみください。