Ran Haitani

灰谷蘭|東京リベンジャーズ

トップノートは、ライムのキレのある香りから始まります。
そこにエストラゴンの飄々とした冷ややかな香りが重なって、凶悪ながらも冷静な雰囲気が感じられます。
三ツ谷に後ろから近づき、コンクリートブロックで殴って、「三ツ谷取ーり!!」と言う灰谷蘭という雰囲気です。

ミドルノートでは、華やかな甘みを持つカサブランカが広がります。
そこにレザーの深く響くような力強さが重なり、危険な魅力を物語ります。
特徴的な三つ編みの髪形や、口元に笑いを浮かべていても目は冷静な表情など、どこか目を離せない雰囲気がイメージできる香りです。
さらにクローブの奥深いスパイシー感も出てきて、底知れない力強さも出てきます。
“六本木灰狂戦争”の後で、「チームなんていらねぇよ 灰谷兄弟が六本木を仕切る」と語る姿を思わせる香りです。

ラストノートは、ベチバーの深みが出てきて、どこか大人びたような雰囲気が出てきます。
イザナと鶴蝶のまぶたをそっと閉じて、「見届けさせてもらったぜ…大将」と語りかける灰谷蘭が目に浮かぶようです。

灰谷蘭のフレグランスは、全体的に冷ややかですが、その奥に底知れない甘さが感じられます。
危険な鋭さと甘い輝きが混じり合い、不思議と惹きつけられるような香りのフレグランスです。