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飛影|幽☆遊☆白書

トップノートは、鋭いハーバル系の香りに、力強い渋みを持つプチグレンが重なり、疾走感のある香りになっています。飛影の圧倒的な強さを思わせる香りです。
暗黒武術会で「残像だ」と言いながら敵の頭を剣で貫いたり、邪王炎殺黒龍波などで敵と戦い、一瞬にして圧勝していくような雰囲気です。

ミドルノートになると、クラリセージの冷えた香りが出てきます。他人と積極的に関わらない彼の、なれ合うことの無い性格を感じられるようです。
冷酷な空気感もあるので、忌み子として生まれ、残忍な性格を持ち、悲鳴を聞くと薄く笑うような子供だった飛影の姿も目に浮かびます。

ただラストノートでは、シダーウッドの静けさのある香りに変わり、少しだけ無垢な印象も出てきます。母親の形見の氷泪石を眺めていた時の、どこか緩んだ表情を思わせる香りです。
クリアなイメージの香りでもあるので、幽助たちとの戦いで少しずつ変わっていった飛影が、仙水と戦う幽助を見て、樹に「今すぐオレ達をここから出せ どうせ死ぬなら戦って死ぬ あいつとな」と言った時の姿も感じられます。

全体的に、クールな性格を思わせる、冷ややかな香りです。
ただ、冷酷な雰囲気の奥底に、どこか澄んだ印象も垣間見えるようなフレグランスです。