Hinagiku Kayo
【トップノート】
桃色の景色を想起させる、桜やカシスの甘さから始まります。
春を呼び起こす力を有する春の代行者だということが伝わってくる香り立ちです。
また、その中に少しほわんとした柔らかさがあるのも特徴です。
どんな理由であれ、さくらに怪我をして欲しくないという想いをもつ、心優しい雛菊も感じることができます。
【ミドルノート】
ヒナギクの繊細な花の香りが広がり、微かに香り立ちが儚く変化していきます。
雛菊が大和の春の代行者として経験した苦難と、それに伴う空白の過去を思わせる香り立ちです。
彼女が抱える悲しみや罪悪感と、自分の使命や責任を為さねばならないという感情の狭間で揺れているような、切ない胸中がうかがえます。
【ラストノート】
仄かな温もりをもつホワイトムスクが広がります。
ミドルノートの繊細でどこか所在なさげな印象から、少しずつ温感や存在感が出てくるイメージです。
どれほど困難があろうと春の女神として各地に桜を咲かせ邁進していく強さや、雛菊自身が持ち合わせる人としての善性と慈愛の心が伝わってきます。
【全体的な香りの印象】
花葉雛菊のフレグランスは、麗らかな春の訪れを思わせる、柔らかな花の香りです。
短い人生の中で、恋い慕う人との出会いや別れ、悲劇を繰り返しながらも、耐え忍び、戦機を待ち続け、なおも人々のために春を届けていく彼女の姿を、香りで感じてみてください。
©暁佳奈・スオウ/ストレートエッジ・KADOKAWA/春夏秋冬代行社