【トップノート】
スッキリとしたユーカリと、フルーツの甘さが重なるところから始まります。
どこかチャラっとした印象で、飄々とした佇まいのリアムに翻弄されてしまいそうな香りです。
同時にガルバナムのピリついた刺激が混じることによって、微かに緊張感も出てきます。
カジノの常連であり、プロのギャンブラーであるリアムを取り巻くスリリングな雰囲気すら伺えるイメージです。

【ミドルノート】
ヘリオトロープやジャスミンといった、華やかな花の香りが重なります。
トップノートまでのチャラっとした雰囲気から凛とした印象へと変化するため、キャサリンが残した借金を肩代わりするためにカジノで勝ち続ける彼の、大胆な戦略や相手の手の内を読む冷静さが伝わってくるようです。
そうして資金を稼ぎながら、同時に彼女が失踪した真相への手がかりを集めるリアムの、派手に振る舞う中に見せる策士な一面をも思わせます。

【ラストノート】
柔らかなフローラルオゾンが漂い、どこか穏やかな空気が続いていきます。
キャサリンが抱えていた真相へと辿り着き、愛する恋人への想いを完全に捨て去ることはできないものの、新しい人生を進もうと前向きになれたリアムの姿が感じられる香りです。
大切な思い出が詰まった指輪を投げた後、一度目を閉じてから迷いなく歩き出す、その後ろ姿が目に浮かびます。

【全体的な香りの印象】
リアムのフレグランスは、賭け事に興じる若者の遊び心を思わせるようなチャラっとした雰囲気から、次第にどこか落ち着いた雰囲気へと変化するのが特徴です。
恋人への想いを胸にしまい前に進む決意をしたリアムと同じように、オーガストや過去の思い出を捨てずに、過去も含めて「御影密」として生きる決意をした密。
ずっと胸の内に秘めていた「オーガストにもう一度会いたい」という願いを夢の中でも叶えることができた密が演じる、恋人への淡く切ない思いを背負って煌びやかな世界で躍動するリアムの姿を、香りで感じてみてください。

©Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved.