TSUZURU
MINAGI
(LUKE ver.)

皆木 綴(ルークver.)|「A3!」フレグランス

【トップノート】
最初からミドルノートにある香木の香りが感じられるため、クラシカルな印象があります。
蒸気によって人々の生活が支えられているという、物語の世界観が感じられるイメージです。
そこへ、ホワイトリリーの柔らかな香りが重なることによって、どこか優しい雰囲気が出てきます。
Sに一人の人間として接し、人間の事を根気強く教える、面倒見の良いルークの姿が思い浮かぶようです。

【ミドルノート】
しっとりとした質感のシクラメンが重なります。
どこか埃っぽい印象もあるので、最初に比べると香りに重たさが出てくるイメージです。
友としてSに接するルークとは対照的に、ルークをマスターとして接するS。
それが理由で次第に二人の間に溝が生まれてしまう、そんな心の葛藤が垣間見える香りです。

【ラストノート】
ムスクやトンカビーンズの、微かな温もりが広がります。
Sは機械ではなく、また自分たちの友情はまがい物なんかじゃないと最後まで主張するルークの、Sとの絆を大切にする心が伝わってくる香りです。
Sとの絆の証でもある思い出のねじまきを大事に身に着けているルークの、いつか彼と再会できる日を夢見て前を向く様子が感じられます。

【全体的な香りの印象】
ルークのフレグランスは、気難しい錬金術師が種族間を超えた友情を育むといった、温かみが感じられるようになるのが特徴です。
Sという最愛の友と引き離されてしまったルークと同じように、家庭の事情よって水野茅と疎遠になってしまった過去を持つ綴。
そうした過去があったからこそ今作の物語の結末に悩み続けていたものの、離れていても二人の絆は繋がり続けるという答えを導き出した綴が、自らが書いた脚本で主演となり、ルークを通して水野のファンレターの想いに応えようとする姿を、香りで感じてみてください。