CHIKAGE
UTSUKI
(OSWALD ver.)

卯木千景(オズワルドver.)|「A3!」フレグランス

【トップノート】
シトラス調やリーフグリーンが生み出す、涼やかな印象から始まります。
親しみやすい笑顔で人に近づき、その高い話術を用いて人々の欲望を叶えていくオズの、スマートな雰囲気を思わせる香りです。
ですが、ミドルノートに入っているバニラのまろやかな甘さが微かに感じられるため、スマートなだけではない、どこか不穏な雰囲気も感じることができます。
実は連続詐欺事件の指名手配犯である彼が、言葉巧みに人々を翻弄していく様子もイメージできる香りです。

【ミドルノート】
甘いバニラと湿り気を帯びたベチバーが混じり合います。
ほの暗い印象へと変化するため、自分の嘘を信じ切って西の魔法使いの元に向かうリックを案じるそぶりを見せるオズの、密かに抱える罪悪感を彷彿とさせる香りです。
短い付き合いながらも、自分を慕ってくれるリックの純真さにあてられて、後ろ髪を引かれるような思いをしている彼が見せる、複雑な表情がイメージできます。

【ラストノート】
ムスクの仄かな温かみが広がっていきます。
ミドルノートまで続いていたほの暗い印象が落ち着いて甘さだけが残り、心地よい空気感が広がるイメージです。
西の魔法使いと対峙するリックを見捨てることなく助けに来る彼の、分かりづらい情が感じられる香りで、人としての優しさを少しずつ思い出していくオズを思わせます。

【全体的な香りの印象】
オズワルドのフレグランスは、スマートながらも飄々としていて底知れない謎めいた雰囲気から、徐々に人間味が感じられるようになるのが特徴です。
言葉巧みに人々を翻弄するオズと同じように、にこやかながらも真意の見えない言葉で周囲を翻弄し、密がオーガストや自分を裏切ったという思い込みから復讐のためにMANKAIカンパニーに入団し、後に思いもよらない真実を知ってゆく千景。
明かされた事実に困惑しながらもそれと向き合い、オーガストは自分たちの中に生き続けているということ、また今度こそMANKAIカンパニーの仲間という大切な家族を守ると誓う千景が演じる、リックとの出会いを経て自分の罪と向き合ってゆくオズの姿を、香りで感じてみてください。