Rafal
【トップノート】
涼やかなシトラス調の香りから始まります。
「合理的に生きる」ことを信条としており、12歳にして大学に飛び級する程の頭脳をもっているラファウを思わせる、スマートな印象の香りです。
ただし、その端正な印象の中にキレのあるシトロネラが混じります。
表面上はにこやかな微笑みを浮かべているものの、心の中では「世界チョレ~」と思っているといった、隠された本音が微かに感じられるイメージです。
【ミドルノート】
マリーゴールドの澄んだ香りが出てくることで、クリアな印象が広がります。
始めはフベルトに脅されるがままに彼の研究に協力していたものの、次第に彼の提唱する『地動説』に魅せられていく様子を思わせる香りです。
星を観測する毎に現実味を帯びていく一説に夢中になるラファウの、瞳の輝きや真剣な表情が思い浮かびます。
【ラストノート】
清々しいシダーウッドがすっきりと立ち昇ります。
“理屈”よりも “直感”を優先して、フベルトの残した資料をこの世に残したラファウ。
ポトツキからの「地動説は、証明できると思うか?」という問いかけに、真っ直ぐに「はい」と応え、自身の生死が懸かった最後の裁判では「僕は地動説を信じています。」と宣言した彼の覚悟を思わせるようです。
【全体的な香りの印象】
ラファウのフレグランスは、周囲から一目置かれる天才少年らしい端正な雰囲気から、徐々に透明感が出てきて、すっきりとした清々しい印象へと変化していくのが特徴です。
地動説を信じるという“直感”に突き動かされ、フベルトがくれた感動を貫き通した彼の軌跡を、香りで感じてみてください。
©魚豊/小学館/チ。 ―地球の運動について―製作委員会