Kenyu Yukimiya

雪宮 剣優|TVアニメ『ブルーロック』

トップノートは、涼やかなベルガモットから始まります。
穏やかな好青年の雪宮 剣優というイメージで、モデル活動もさらりとこなしてしまう彼の姿を彷彿とさせる端正な印象の香りです。
ただし、そこへ紛れ込む硬質なユーカリが、「俺には時間がないんだ」という意味深な考えをもつような、何か秘密を抱えた姿を思わせます。

ミドルノートになると、ウィステリアやブルーベルといった、華々しい香りが広がります。
1on1に持ち込めば日本最強と自負するほどの、ドリブルスキルに対する自信が伺える香りです。
糸師 凛も置き去りにしてしまうほどのテクニックやスピードを駆使し、「剛」のサッカーをする姿が感じられます。

ラストノートにかけて広がる甘く深いカシミアウッドが、香りに奥行きを与えます。
ミドルノートまでに比べて重みが出てくるため、U20チームとの戦いの中で、最大値ベストパフォーマンスのその先を求めていくような、彼なりのエゴが感じられる香りです。
彼の放ったシュートは惜しくもオリヴァ・愛空に止められてしまったものの、FLOW状態の一歩手前まで上り詰めていく姿が見えてきます。

最初は端正な印象の香りの中に苦悩する一面を感じさせるものの、次第に出てくる深みが彼なりの覚悟を思わせるフレグランスです。
一貫して綺麗な印象ではありますが、それだけではない、胸に秘めていた芯の強さが出てくる香りです。