REBECCA

REBECCA|「サイバーパンク: エッジランナーズ」

【トップノート】
甘酸っぱいカシスやチェリーといった、フルーツの香りから始まります。
明るくジューシーな香り立ちで、無邪気な魅力が伝わってくるようです。
そこに、弾けるような刺激を持つピンクペッパーが重なります。
可愛らしい見た目に反して短気で口が悪く、高らかに笑いながらビッグガンを撃ち放つような、過激な姿も目に浮かぶ香りです。

【ミドルノート】
プラムの濃厚な甘みが重なります。
トップノートのジューシーな香りからテンションが落ち着いていくような印象で、ダウナーな質感が出てくるように変化します。
彼女も他に違わず、常に危険と隣り合わせにあるサイバーパンクの一人だということが伝わるような、危うい雰囲気の香りです。
また、少しまったりとした印象もあるため、仲間たちと一緒にいる時の、気だるげな佇まいや喋り方もイメージできます。

【ラストノート】
スッキリとしたシダーウッドが立ち昇ります。
ミドルノートまでのほの暗い気配に少し透明感が出てくるような、クリアな印象の香り立ちです。
抑制剤も効かなくなってしまったデイビッドが目指すアラサカタワーの頂上に、最後まで付き合ってくれるレベッカの、仲間を思う真っ直ぐな心が感じられるようです。
そこへ、淡い甘さを持つラズベリーが重なります。
好きな人が喜ぶためならば、恋敵にも生きていてほしいと願うレベッカの、健気な姿が垣間見える香りです。

【全体的な香りの印象】
レベッカのフレグランスは、可愛らしい甘さの中にもどこか気だるげな雰囲気が広がるのが特徴です。
ですが、ほんの少し透明感が出てくることによって、彼女の純粋な気持ちも微かに伝わってきます。
デイビッドに元気がない時、彼を励ましたり、支えたりしようとしたレベッカ。
そんな彼女が、たとえどのような結末を迎えようとも、デイビッドに最後まで向き合い続け、気高く戦った生き様を、香りで見届けてみてください。