Osiris
【トップノート】
とろっとした甘さのブランデーの香りから始まります。
芳醇な果実酒のもたらすゆるやかな雰囲気からは、誰もが敬愛し信頼していたエジプト王オシリスの人柄が伝わってきます。物腰柔らかで、常に穏やかな笑みをたたえているイメージです。
しかし、その奥からスパイスのほろ苦さが
【ミドルノート】
マグノリアの純白の花の香りが出てきます。
トップノートのほろ苦さやまろやかな甘さが落ち着いて、柔らかな印象になります。
王として、妻や弟夫婦と手を取り合いエジプトを治めていた頃の穏やかなイメージですが、どこか切ない印象もあります。
セトを守り慈しみたいという、純粋な愛情が伝わってくる、優しく繊細な香りです。
【ラストノート】
プラリネの濃厚な甘さと、オリバナムのスモーキーな香りが出てきます。
トップノート以上に重たく仄暗い印象の香りで、冥界に落ちてもなお執拗にセトの体を狙うオシリスの、狂気的な姿が思い浮かびます。
熱感がありながらも、じっとりとした甘みが薄ら寒さを醸し出しており、彼の底知れない執着心や情念を物語ります。
セトに囁く愛の言葉の熱っぽさと、一方で背筋が凍るほど狡猾な手段の、どちらも感じられるイメージです。
【全体的に】
オシリスのフレグランスは、全体的に甘くオリエンタルな香りですが、怪しさやスリリングな刺激をはらんでいるのが特徴です。
その甘さや重たさの変化から、とっておきの美酒を味わうように、セトへ抱く複雑な愛情の形を堪能してください。
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