Hermit
トップノートは、ペパーミントのひんやりとした質感から始まります。
すらりと背が高く、青白い頬をしていて、杖には漆黒の瞳の力を宿しているアルヴァの風貌を思わせる香りです。
また、研究を完成させるべく地道に歩みを進める彼の、寡黙で実用主義な一面を思わせます。
ミドルノートになると、フゼア調特有の奥深さが広がっていきます。
それと同時に、奥底にはパチュリの渋みが潜んでいるため、どこか翳りが見え始めます。
友人を失ってしまった火災の悪夢を思わせる香りです。
また、自身の知識を継がせようと思っていた矢先に弟子から裏切りを受けたものの、浴びせられる非難や噂を弁明することなくただ黙する彼の、悲しみの念も感じられます。
ラストノートにかけて、フランキンセンスのゆったりとした甘みが漂い始めます。
漆黒の目の信仰者となったアルヴァを思わせる香りで、どこか厳かな雰囲気へと変化していくイメージです。
公式と原理では永遠に人の心を推し量ることはできないと気づき、安寧の場所で研究を続けることを望んだアルヴァの、神だけが唯一の救いだと思い信奉している姿を思わせます。
全体を通して、寡黙な研究者の落ち着いた気配が感じられる香りです。
過去に起きた二度の悲劇を経て全てを悟ったアルヴァが、悲劇から逃れるように安らぎの場所で静かに生きる様子を思わせるフレグランスです。
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