TROWA BARTON
【トップノート】
淡々としたベルガモットに、アンブレットシードの繊細な香りが重なるところから始まります。
常に冷静で理知的なトロワのイメージです。
しっとりとした落ち着いた香り立ちなので、同じく言葉数の少ないヒイロや五飛と比べても、人当たりが良く穏やかな性格なことが伝わってきます。
【ミドルノート】
フィグやココナッツといった、まろやかな甘みが出てきてきます。
トップノートの淡い甘さから、よりはっきりとした甘さに変化するものの、その分どこか幼さが感じられるようになります。
記憶喪失になってしまい、キャスリンの背中に隠れて怯えているトロワが思い浮かぶようです。
しかし、このまろやかな質感が、彼のもつ本来の優しさをも感じさせます。
記憶を失う前から、周囲にさりげない気遣いを見せてきたトロワですが、記憶を失った分そうしたところがよりはっきりと見えてくる、といったイメージです。
【ラストノート】
ドライウッディやアンバーといった、深みをもたらす香りが出てくることで、香り立ちが大人っぽくなります。
記憶が完全には戻ってはいない中でも、感情のままに行動することをヒイロに肯定されたことを思い出し、再び戦場に戻ってきたトロワ。
メテオ作戦のために育成された兵士ではなかった無名の彼が、今度は自分の意思や信じるものに従って行動していくといった、成長していく様子が感じられます。
【全体的に】
トロワ・バートンのフレグランスは、深く落ち着いた印象と優しい甘さが特徴です。
言葉数の少ないヒイロや五飛の考えを汲んだり、情報を手に入れた瞬間すぐに行動したりする彼の、思慮深く冷静な姿や、またそうした一面と表裏一体となっている相手を思いやる優しさを感じてみてください。
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