QUATRE
RABERBA WINNER
【トップノート】
フレッシュライムのさっぱりとした香りと、ローズやガーデニアといった華やかな香りから始まります。
アラブ随一の豪商の血筋であることが伺える、気品ある香りです。
その中にも明るい印象があるため、メテオ作戦を同じくする少年兵達に好意的に接する様子も感じられます。
カトルの純粋で裏表のない性格が伝わってくるようです。
【ミドルノート】
ジャスミンやライラックといった、蜜のような甘さのある重たい花の香りが出てきます。
コロニーの人々の平和を望んでいた父親が、OZの策略により独裁者の汚名を着せられた上、自分の目の前で命を奪われてしまう。その深い悲しみと憎しみから、ウィングガンダムゼロを完成させてしまうカトル。
そんな彼が、ゼロシステムに呑み込まれて、まるで人が変わったようにコロニーやモビルドールを破壊していく様子が感じられます。
【ラストノート】
オークモスやグアヤクウッドといった穏やかな香りが出てきて、ミドルノートの濃厚な甘さが和らぎます。
ヒイロの制止やトロワの呼びかけによって、元の優しいカトルに戻ったイメージです。
ゼロシステムによって犯した罪を自覚し、そのためにゼロシステムを忌避してきた彼が、最後の戦いに向けて再びゼロシステムを使うといった、覚悟すらも感じられる香りです。
また、温かみがあり包容力を感じさせる香りでもあるため、敵対して自分に剣を突き立ててきたドロシーの安全まで気遣うような、純粋で優しい性格がなお一層感じられます。
【全体的に】
カトル・ラバーバ・ウィナーのフレグランスは、砂漠地帯に居を構える名家出身の子であることが伝わってくる、華やかで品のある香りが特徴です。
その優しさのあまり自分を追い込んでしまったカトルが、変わりゆく時代の中で何を信念に戦うのかを見つめ直し、優しさを武器に少年兵達をまとめながら戦っていく、純粋ながらも大人びた様子を感じてみてください。
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