CHANG WUFEI
【トップノート】
シトラスの酸味に、ゼラニウムやタイムの渋みが効いた、キレのある香りから始まります。
共闘を好まず単独行動が多い五飛のストイックさを思わせる、勢いのある香りです。
弱い者が戦うことを嫌い、彼らを倒した後の虚しさに憤慨する五飛の姿が思い浮かびます。
【ミドルノート】
ハーバル調の硬さと、ガルバナムやパチュリのほろ苦い香りが出てきます。
トップノートよりも重みが出てくることで、五飛の正義にかける、苛烈なまでの思いの強さが感じられるようになります。
コロニーやOZ、ロームフェラ財団など、様々な組織がガンダムを評価する中で、そうした言い分に囚われず自分が信じる正義のために戦う五飛の、覚悟が伝わってくる香りです。
一方で、トップノートよりもテンションの低い香り立ちでもあるため、故郷を喪ったことで刻まれた心の傷や、ホワイトファングとの戦いが終わってなお消えることのなかった、兵士としてのやるせなさまでをも思わせます。
【ラストノート】
シダーウッドの清々しさと、アンバーの温もりが出てきます。
カトル達がガンダムを破壊しようとする中、愛機アルトロンガンダムを破壊できずにいた五飛。
トレーズとの一騎打ちで苦い思い出をもったまま、兵士として居場所をなくしたことに苦しんでいた彼が、自らの行動を顧みて新たな時代に必要な正義を見つけ出した、その晴れやかな胸の内を思わせる香りです。
ガンダムを破壊し、戦いを捨てることができたと笑う五飛が思い浮かびます。
【全体的に】
張五飛のフレグランスは、馴れ合いを好まない一匹狼な彼の近寄りがたさや、周囲の意見に染まらない強い自我を思わせる、シャープで力強い香りが特徴です。
誰よりも正義に固執し、決して揺らぐことのない強い意志を持ち続けた彼の、戦いに身を捧げた様子や、そこから解放されていく様子を感じてみてください。
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