【トップノート】
リーフグリーンの爽やかな香りと、マンダリンの水気のある甘さから始まります。
かわいらしさがありつつも、すっきりとした香り立ちです。
ドーリアン家の娘としての振る舞いを心得ている、お嬢様らしい様子はもちろんのこと、自分の命を狙っているヒイロに「早く私を殺しにいらっしゃい」と叫ぶような、肝が据わっている性格も感じられます。

【ミドルノート】
ピオニーの華やかな香りが出てきて、トップノートよりも品の良さが際立ちます。
大胆でお転婆なお嬢様だったリリーナが、ピースクラフトの姓を名乗るようになり、彼女の中にサンクキングダムの王女として完全平和主義を貫こうとする気概が生まれていくイメージです。
持ち前の行動力と、どんな状況でも決して動じない冷静さをもって、戦争を止めることのできない大人達に言葉で立ち向かうリリーナの姿が思い浮かびます。

【ラストノート】
パチュリやムスクの香りで最後まで気品が残りますが、柔らかさが出てきます。
これまで自分の命を「安い」と見積り、事あるごとに命を顧みない作戦に出てきたヒイロに「死なない」と言わしめるほど、彼の考え方を変えてみせたリリーナ。
そうした、ヒイロに寄り添おうとする姿勢や、彼からもらったバースデーカードを破って意趣返しをしてみせるような、平和な世界を生きる普通の女の子としての一面が垣間見える香りです。

【全体的に】
リリーナ・ピースクラフトのフレグランスは、どんなに受け入れがたい状況、どんなに危険な状況でも、決して動じずに立ち向かう凛々しさが感じられる、気品あふれる香りが特徴です。
ドーリアンの娘として、そしてピースクラフトの生き残りとしての使命を背負いながらも、常に自分の頭で考え、平和という難題に果敢に挑んでいく彼女の勇姿を感じてみてください。

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