Shotoku Taishi
【トップノート】
柔らかなアルデハイドが軽やかに広がります。
いつも突拍子のないことをしては妹子を振り回している太子の、ある意味で子供のような純粋さが伝わってくるようです。
ですが、ハーバル調特有のツンとした印象もあるので、僅かに香り立ちにクセがあります。
皆に威厳を示すために眉間から光を出そうと試みたり、パンチラゴリ寺を建設したりといった、予測不能な行動を起こしている彼の姿も思い浮かぶ香りです。
【ミドルノート】
優しい甘みをもつフローラル調の香りが出てきます。
トップノートまでのクセが落ち着き、少しなよっとした印象へと変化するイメージです。
法隆寺や六角堂など、数多くの寺院を建てたという業績をもっているものの、普段の行いのせいで周囲から「アホ太子」と思われている彼の姿が思い浮かびます。
また同時に、少し香り立ちに重たさが出てくるので、良くも悪くも、どこにいても目立つ太子の存在感の強さも感じられます。
【ラストノート】
ベンゾインの甘みが広がり、ゆるやかな空気感が続いていきます。
アホなことをしては周囲を振り回すという、一見するとはた迷惑な太子ですが、それでも憎みきれない、彼の持つ愛嬌を思わせるようです。
そうした、堂々と突拍子もないことをするというマイペースさが、彼の偉人たる由縁なのだということが伝わってくる、どこか抜け感のある香りです。
【全体的な香りの印象】
聖徳太子のフレグランスは、自由奔放な彼に振り回されてしまうくらい軽やかで純粋な香り立ちから、次第に抜け感のある甘さが出てくるのが特徴です。
次は何をしでかすのかハラハラしつつも、同時にそんな彼のことをついつい許してしまいたくなる。そんなお茶目さのある太子の姿を、香りで感じてみてください。
©増田こうすけ/集英社・ギャグマンガ日和GO製作委員会