【トップノート】
オゾンノートの素朴で飾り気のない香り立ちから始まります。
緊張感のない太子のお目付け役であり、遣隋使の仕事も全うしようとしている妹子の真面目さが伝わってくる、清潔感のある香りです。
仕事をしない太子にたくさんの書類を持ってきて、「仕事してください」とたしなめているしっかり者な姿が思い浮かびます。

【ミドルノート】
透明感のあるシャボンの香りが、すっきりとした印象を与えるように広がります。
トップノートの素朴な雰囲気を少しずつ引き締めていくような、クリアな質感の香り立ちです。
常識が通用しない破天荒な太子が何かやらかす度に、冴えたツッコミを入れる妹子が目に浮かびます。

【ラストノート】
優しい甘さをもつムスクが、柔らかく広がっていきます。
ふらっといなくなってしまう太子を見つけて仕事をするように催促したり、何だかんだ言いつつも六角堂の掃除も付き合ってくれる妹子。
気苦労や不満を抱え、時には辛辣な言葉を投げながらも、決して太子のことを見捨てることのない彼の、面倒見の良さが感じられる香りです。

【全体的な香りの印象】
小野妹子のフレグランスは、苦労人気質の彼の人情が伺えるような、素朴でいて優しい甘さのある香りが特徴です。
何をしでかすかわからない太子のことをサポートできるのはきっと妹子だけだろうな、と思えるくらいどこか安心感のある香りを、是非お楽しみください。

©増田こうすけ／集英社・ギャグマンガ日和GO製作委員会