Kawai Sora

河合曽良|「ギャグマンガ日和GO」フレグランス

【トップノート】
ユーカリやパインニードルといった、ハーバル調の香りから始まります。
一見すると真面目そうな整った顔立ちの青年、というところが感じられる、涼しげな印象の香りです。
ですが、ハーバル調特有のツンとした刺激が微かにあるため、例え相手が師匠であろうが、手加減なく制裁を加える曽良の、ドSな一面も感じられます。

【ミドルノート】
みずみずしいマリンノートが混じり、トップノートのツンとした印象が徐々に和らぎます。
時に自由奔放な芭蕉の突拍子もない言動を、強めの武力で制する曽良。
理不尽なようでいて、そうした芭蕉の暴走を冴えたツッコミで正しては良い俳句をつくらせようとする。
それもひとえに彼なりに師を思いやっての行動なのかもしれないとも思えるような、すっきりとした混じりけのない香りです。

【ラストノート】
ヘリオトロープの香りで、少しだけ柔らかな質感が出てきます。
ミドルノートでもまだ感じられていたツンとした印象が大分落ち着いて変化するため、ごく稀に芭蕉が良い句を詠むと素直に褒めるといった、微かな情が伝わってくるイメージです。
ですが、涼やかな空気感は最後まで続くので、芭蕉のスランプをショック療法で克服させるためにあえて怖い目に遭わせる鬼弟子の鬼畜な所業は、最後まで感じることができます。

【全体的な香りの印象】
河合曽良のフレグランスは、最初から最後までドSな姿が感じられつつも、微かに出てくる柔らかさが、ただ厳しいだけではないのかもしれないと思わせるのが特徴です。
厳しい言動は師匠を思いやっての事なのか、いまいち計り知れないところはあるものの、それも彼の魅力の一つなのだと思えるような香りを、是非お楽しみください。