Tenya Iida
【トップノート】
疾走感のあるシトラス調の香りから始まります。
他を置き去りにしてしまう程の俊足を思わせる、スピード感のある香りです。
また、それに加えてハーバル調の硬さのある香りが混じるので、規律を重んじる真面目な委員長としての飯田天哉も感じられます。
兄の敵討ちのためにステインと対峙した際には、周りが見えなくなり自分のせいで仲間に傷を負わせてしまったことを悔やむ、しっかりしているけれどもまだまだ未熟な一面が垣間見えるようです。
【ミドルノート】
ヒノキやカンファーツリーの、すっきりとした香木の香りが広がります。
トップノートまでのハーバルの硬さが落ち着いて、より一層清々しさが出てくるイメージです。
飯田天哉が誇る、レシプロバーストの真骨頂である、そのスピード感を思わせる香りです。
また、兄から「インゲニウム」というヒーロー名を受け継ぎ、「規律を重んじ人を導く愛すべきヒーロー」を目指して邁進する彼の、躍動する姿が感じられます。
【ラストノート】
穏やかなアンバーの余韻が漂います。
トップノートから続いていた疾走感がだんだん落ち着いていくイメージです。
その能力は、ハイスピードで先に進むのみではなく、「どこへでも駆けつけ、迷子の手を引く」ためにあるのだという想い ところが伝わってきます。
また、緑谷出久が雄英を去った際には、「余計なお世話」を緑谷出久に向け、涙する彼の手を強く握る飯田天哉の、思いやり深い姿も感じられる香りです。
【全体的な香りの印象】
飯田天哉のフレグランスは、トップギアで駆け抜けていく彼の姿を思わせるような、エンジンのスピード感や勢いが感じられるのが特徴です。
ですが、次第に先に行っていたその足並みが周りと揃ってくるように、穏やかな印象に変化していきます。
雄英で仲間たちと過ごす中で、彼自身が理想とするヒーローとしての生き方を固めていくその軌跡を、香りで感じてみてください。
©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会